ある日突然、子供が学校に行かなくなることがあります。
特に休む理由もなく学校を休みだしたときにはその後続けて学校を休み、不登校になってしまう場合もあります。不登校は一度始まってしまうと長期間学校に行かなくなる場合が多くあります。
子供が学校に行かなくなったときに知っておきたいことを自分の子供の不登校を経験した親として情報を配信します。
ある日学校に行かなくなったときにすることは?
子供が突然学校を休みだすと親としては何があったのかと胸がざわつきだします。そうなった時にやはり最初は担任の先生と密に連絡を取る事が多いと思います。担任の先生から見た子供の様子を話してくれたり周りの友達などにも聞いて原因を探したりもしてくれますが、そこから子供の登校に繋がる事はないと思います。
学校のスクールカウンセラーなども紹介してくれますが、カウンセラーはアドバイスより子供や親に共感して話しを聴く事はしてくれますが「直接関わり解決に結びつく事も中々難しいのではと思います」
よく「エネルギーが溜まるまで待ってあげましょう」と言われる事もありますが場合によっては本当にそうした方がいいケースもあるのでそれらの見極めも大事かと思います。
休む日がだんだん増えてくると最初の原因とは違った問題になっていくので長期になる前にネットや不登校に関連した本などを見てを見て、不登校の情報を集め親が動く事が大事だと思います。
学校に行かなくなった理由は?
学校に行かなくなる理由は親にもわからない事が多いと思いますが子供自身もなぜ自分が学校に行けなくなったのかよくわからない事もあるように思います。
我が家の場合はあるクラスメイトの言動がきっかけで学校を休みかけました。
その子に対してストレスがだんだんと溜まってきていたようで、ある日休みだす原因となる決定的な出来事があったようです。ちょうどその頃、同じクラスに休みが続いている子がいており、「その子も休んでいる」と例を出すように言ってきた事がありました。
それはこじつけであったと思いますが自分が休む事に対して少しでも正当化しようという意識もあったのかなと思いました。休み出す理由がいじめなどである場合、子供はその事を親にも知られたくない事があります。
そんな気配を少しでも感じたなら一刻も早く何か手を打つべきだと思います。
病気が原因で学校に行かなくなったなら
最初に学校を休みかけると、さまざまな体の症状から「何か病気なのでは?」と不安になってくる事もあり病院に連れて行く場合もあります。
不登校初期特有の症状から病院では決まって「起立性調節障害」と言われる事も多く、薬を処方されたりもします。
思春期特有の症状である事から病気ではないと医者からはっきり言ってもらえればいいのですが、病名を付けられる事で子供自身が病気だと思いこみ、休む事に罪悪感もなくなったりする事だけは避けたいですね。
体調が悪くなり何か病気で学校を暫く休まないといけなくなると、勉強も遅れてくるし友達との関係も居場所がなくなったりしている場合もあると思います。
そうなってくると更に学校に行き辛くなる事も考えられますが、今ではSNSなどで子供同士が繋がる事も出来るので、携帯を持つ事に否定的ばかりになるのもどうかなと思います。
勉強も出来る状態まで回復すれば、自宅で出来る範囲でカバーしながら、良くなった時に子供が学校に戻りやすい状態に少しでも出来る事から親が見守りながら動く事も必要かと思います。
学校に行かなくなったときの対応で不登校にならないことも
子供が学校を休み始めた頃の対応として大事なのは、一番身近にいる「親との信頼関係を家庭で築いていけるようにしていく事」がまずは大事なのではと思います。
中学生のように思春期の子供は中々親に自分の気持ちをあらわにする事は少ないと思います。
休み始めた頃から子供が今後どうしたいのかという本音を聞けるように対応する必要があると思います。この対応の仕方は不登校の専門の方の本やネットから情報を集めて実践していくのですが、最初は今までの子育てとは違った対応の仕方が多いので中々うまくいかない場合が多いと思います。
この時に「子供が本当は学校へ行きたい」という意思ならば、担任の先生と連携を取りながら子供が学校に行きやすい環境を作っていく事が長期不登校にならないのではないかと思います。
行きやすい環境と言っても暫く学校に行っていない子供にとっては凄く不安なことばかりだと思います。
やっぱり最後には友達の存在が一番影響してくると思うので、友達にも協力してもらえるように担任の先生に配慮して下さるようお願いする事が長期不登校にまで繋がらない事だと思います。
学校に行かなくなり不登校になってしまったら
学校を休み始める事が起きてくると親も正直混乱してしまいます。
子供が中学生にもなると、仕事をしている母親も多いので特にこれといった解決法もわからずに日にちだけが過ぎていってしまいます。学校に行かない子供の事で「誰のせいでこうなってしまったのか・・・」と夫婦喧嘩にまでなってしまう事も少なくない思います。
このようなことが起こるとは子供にとっても辛くますます自分の殻に閉じこもってしまうので避けたいことです。不登校になってしまったら最初に子供との信頼関係が築ける対応をしていき親がまず変わるという意識が大事だと思います。
親が変わる事で少しでも子供に変化が見えてきたらそこから今後の事について話ができる状態にしていければと思います。しかし、どうしても今までの親の思考や価値観で子供に接してしまうので思うようにはならない事が多いです。
「このまま家庭だけの対応では子供が動きだしそうにない」ときには、どこかでめどをつけて不登校の専門機関に相談する事が、我が家がそうだったように一歩でも早い解決に繋がるのではと思います。
自分の子供の不登校を経験して
我が子の不登校を経験して一番後悔することは、長期の不登校になってしまった事により、たくさんの新たな問題が出てきてしまい、子供がますます学校に戻りにくくなった事です。
息子の口から「学校に行きたいけど長い間休んでいるので戻り辛い」という言葉を聞いた時は何と言っていいのかわからずに、余計な事を言ってしまった記憶があります。その余計な言葉から会話が続かなくなり自分を責めた事もありました。
息子の気持ちが分かったことから学校に戻すにはどうしたらいいのか色々な情報をもとに試みましたが親の力だけでは限界がありました。
夫婦で決意して信頼できる不登校の専門機関にお願いする頃には休み出して既に8か月が経っていました。自分達だけでは解決できなかった不登校から、抜け出せた事が出来たことはお世話になった方々には感謝しています。
まとめ
できるものなら不登校は子供も親も経験したくはないに決まっています。しかし、何らかのきっかけから不登校になってしまった事に原因はあると思います。
思春期に入り子供も周りとの調和や価値観の違いに悩んだり自分の居場所を求めたりしていきます。その過程で生まれつきもっている性格などが顕著に表れ、親も子供が傷つかないようによかれと思った対応をしてしまいます。
しかしそれが間違っているとは思わずに子育てをしてきた結果、「子供の自立を妨げていた」のだという事に気付かされ悲しい気持ちにもなりました。
子供が不登校という形で身を持って間違いを教えてくれたと思っています。そうなってしまった事を悔やむばかりではなく子供も親もこれからの人生の糧にしていけたらなと今では思っています。
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