不登校の親の気持ちについて知っておきたいこと

親の気持ち

まさか自分の子供が不登校になるとは夢にも思っていませんでした。

不登校のことはなんとなく知っていましたが実際に自分の子供が学校に行かなくなるとそれまでの考え方とは全く違う考え方になり家族全員の生活自体も一変しました。

誰も自分の子供が不登校になるとは思っていません。不登校の親になって気付いた事・学んだ事を配信します。

不登校の始まりは突然過ぎて親としても焦りが

我が家の息子の不登校は突然始まりました。学校に行きたがらないようになりその後休み出し、その後完全不登校になりました。最初学校を休みだしたときには不登校が始まるとは全く思っていませんでしたし、そのうち学校に行くだろうと思っていました。

不登校を解決した今だから言えることですが何かのきっかけで学校を休みだしたとき、これが不登校の始まりだとと思えないほど突然始まるものだということがわかりました。

中学生の頃は思春期の時期でもあるので子供自身の性格も本来の性格が出て来る頃でもあります。

思春期の頃、子供への接し方が難しくなりますが、不登校になる時期とも重なっていますので突然学校を休みだしたときにはどのように対応しればいいかわからないのが普通だと思います。

不登校になったときの親の気持ちは?

子供が学校に行かなくなったときには理由を探します。

「誰かに何かを言われた?」「イジメがあった?」など色々な原因を探し、時には友達関係が原因だと思うときには犯人探しをすることもあります。いままで普通に学校に通っていたのにある日突然学校に行かないようになると自分の家族以外に原因があると思い、学校に行かなくなったのは他人に責任があると考えることが多くあると思いますし、私自身も自分の子供には何の非はなく犯人捜しをしていました。

しかしいくら原因探し・犯人捜しをしてもこれといった原因は見つかりません。

学校を休みだしたきっかけになる出来事やその出来事に関わった友達はいることがありますが、その事やその友達が学校に行かなくなったことに直接繋がるかと言えば決してそうではないと思います。

子供が学校に行かなくなる=学校に責任がある・友達に責任がある、と考えることは親として普通のことですが不登校を経験してみると本当の原因は他にあると思います。

不登校になったとき親としてやったことは

子供がある日が学校に行かなくなると親としては大変焦ります。続けて休みだすと勉強の遅れも気になりますし、1か月2か月と休む期間が長くなってくると中学生の場合次の進路への高校受験のことも気になります。

高校受験、中学での成績や出席日数も関係してくるので続けて学校を休むことは親としては大変心配になります。学校を休みだしたとき、まずは通っている学校と連絡を密に取りました。

普段の自宅での生活の様子は担任の先生とほぼ毎日連絡をしました。連絡方法、電話ではなかなか都合が合わないので我が家の場合はFAXを利用しました。

FAXだと担任の先生以外の先生にも子供の状態を共有してもうらことも出来るのと、送られた来たFAXを子供自身がみる事も出来るので学校の様子を知るにはよい連絡方法だと思いました。

また学校以外にもインターネットを使い不登校に関連する情報を数多く集め、不登校専門の相談機関も利用しました。各相談機関、言ってくれることはわかるのですがその内容で子供の不登校が解決に繋げることは出来ませんでした。ネット関連には多くの不登校の情報があり、学校に復学することを勧めない情報を配信していることもあり、一時は通っていた学校以外への機関に子供を向かわせることも考えました。

何せ情報が多くあります。色々な情報を集めることは必要ですが親として子供を不登校の状態からどのようにしたいか、子供自身はどう考えているかということを考えて行動することが重要だと思います。

不登校に親になった気付いたことは

自分の子供が不登校になって気付いた事は「不登校はある日突然やってくる」という事です。

どの子供も不登校になる可能性があるかと聞かれると、全員が不登校になる可能性はないと思います。不登校になる子供には共通した特長がありますし、不登校になりやすい性格もあると思っています。

子供の性格の特長以外でもそれまでの育て方も不登校になることに関係があるとも思っています。

他の子供なら気にならないようなことでも感受性が強い性格であったり、それまで失敗をする事がなくその失敗を乗り越える力が足りない事なども些細なことで学校を休んでしまうことに繋がる場合もあります。

不登校期間中色々なことを考えましたが学校に行けなくなった原因は「幼少期からの育て方の影響も大きい」という事に気付きました。

子供の為にと「先回りをして子供に失敗をさせることを避けてきた」ことも子供が自立するときには必要な「壁を超えることが出来ないような子育て」をしてきたのでは無いかと思っています。

不登校の親になった学んだことは?

子供が学校に行けなくなった後、不登校の事を色々知りました。

それまで全く未知の世界でしたが支援をしてもらった機関の方からは多くのことを学びました。子供が学校に行けなくなると子供と学校のことばかりを考えますが家族自体にも問題があることを知りました。

家族の形が子供が問題を解決出来なくなっていることもあることを知り、それが学校に行かなくという状態になっていることにも気付きました。

家族の形は本人達には中々わかりません。第三者から見るとどこに問題があるのかがわかりその問題点を解決することが家族を本来の形に変え、不登校を解決することにも繋がることも知りました。

不登校、家族の力だけでは解決出来ないことが多くあります。

子供自身が学校に行こうとしても長期間学校を休んでいる場合などには何をどうすればよいかがわからないこともあり、そのような場合には再登校することや再登校した後に継続しての登校が出来るように支援を受けることも必要なことがあります。

不登校なる子供の数、時代が変わっても減りません。それ程、一度学校に行けなくなると再登校することの難しさを感じます。

学校に行けなくったときには初期の対応をしっかりとすれば長期の不登校は防ぐことが出来る場合があるので迅速な対応こそが必要であることを学びました。

不登校を解決することが出来た親の気持ちは?

我が家の息子は11ヶ月間の長期不登校になりましたが復学支援の機関に協力を得てその後、転校となりましたが再登校することが出来、希望の進路にも進むことが出来ました。

中学1年の10月に学校に行かなくなり不登校期間中には多くのことを考えましたが最終的には復学支援機関の方が息子自身の考えていることを聞き出し、息子の希望する進路に進む為には元の通っていた私立の中学ではなく自宅の近くの公立の中学へ転校をすることで不登校を解決することが出来ました。

不登校、どうしても親の考えを第一に考えて解決をしようとしますが中学生にもなると子供にも自我が芽生えてきますので小学生の頃にように親の考え方を押し付けつける事は難しくなります。

学校に行っていない子供自身が今後の事をどのように思っているかを知ることが不登校を解決するには重要なことだと思います。

まとめ

不登校の解決、学校に行くことが出来ればよいと考えることがありますが再登校した後、継続しての登校をしてその後社会で出た時には自立することが出来るようになることまでを考える必要があると思います。

不登校の親になって子育ての事はもちろん、子供の将来の事の考え方も変わりました。

自分自身も変わりましたし、息子の不登校は我が家にとっては家族が変わる為には必要なことだったとも思うこともあります。

不登校はある日突然始まり、当事者になってしまうと全く未知の世界を知ることになります。不登校の世界は奥が深いですが解決する方法もありますので色々な情報から正しい判断をすることが必要だと考えています。

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